おさかなセミナーくしろ2002 砂浜の生き物、貝類より   

  水産では増養殖について、基本的には養殖
と増殖のふたつに用語を区別しています。ホ
タテガイの場合、養殖は区画漁業権に基づき、
対象生物を生産資材で保持した形態である海
中垂下方式で営まれます。また、増殖は共同
漁業権に基づき、繁殖管理を積極的に図る形
態である種苗放流方式で営まれます。籠など
を用いて海の中に吊るして(垂下して)養う
方式が養殖です。種苗を海底に蒔きつけて放
養する方式が増殖で、地蒔き増殖と言ったり
もします。養殖も増殖も、種苗生産までの過
程は同じです。つまり、天然採苗して、中間
育成することで、種苗をつくります。種苗の
使い方で、養殖と増殖に分かれるということ
です。養殖では養育密度を適正にすることや
垂下施設が沈んでしまわないように浮力を調
節することなど、日常的な管理作業が必要で
す。一方、増殖ではヒトデなどの害敵生物を
駆除することや漁場を区画して順番に計画的
な収穫(輪採制)を行なうことが基本になり
ます。そして、養殖も増殖も元気で活力のあ
る種苗をつくることから始まるという共通の
重要な技術に基づいています。(伊藤) 

戻る        おさかなセミナーくしろ2002へ