おさかなセミナーくしろ2002:砂浜の生き物、貝類 小学生からの質問


おさかなセミナーくしろ2002の講演会では、釧路市立柏木小学校(5,6年生)73名の生徒が参加されました。

このペ-ジでは講演を聞いた小学生からの質問・疑問についてお答えしたいと思います。

  1. 貝はオス・メスあるんですか?
  2. ウニ・アサリ・ウバガイ・ホタテは一般の人々は自由に獲ってもいいんですか?
  3. ホタテガイはどんな名前のプランクトンをたべているのですか?
  4. アサリはなぜ温まると開くのですか?
  5. 貝は産まれたときから貝殻はついているのですか?
  6. 川や海から栄養をもらって大きく貝類が育っていくのってどうしてですか?
  7. ホタテガイとアサリの産卵時期は違うのですか?
  8. 本(パンフレット)に「リン」書いていましたが、「リン」て何ですか?
  9. なんでホッキガイが大量発生したのですか?

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質問1 貝はオス・メスあるんですか?

答:
貝にもオス、メスはあります。
アサリやホッキガイなどは解剖して顕微鏡で観察しなければわかりませんが、ホタテガイは生殖巣(卵や精子がつくられる所)の色で見分けることができます。
生殖巣の色がピンク色をしているのがメスで、白い色をしているのがオスです。

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質問2 ウニ・アサリ・ウバガイ・ホタテは一般の人々は自由に獲ってもいいんですか?

答:
一般の人がウニ、アサリ、ウバガイ、ホタテガイをとることはできません。
とるためには漁業権という権利が必要で、この権利を持っている人がウニ、アサリ、ウバガイ、ホタテガイをとることができます。
この他にも一般の人がとることができないものがあります。
下の表にまとめましたので参考にしてください。

海藻類 のり、ふのり、こんぶ、わかめ、ひじき、てんぐさ、まつも、もづく、など
動物 うに、しゃこ、たこ、なまこ、ほや、ほっかいえび
貝類 あさり、あかがい、ほたてがい、ほっきがい、いがい、かき、しじみ、さざえ、など

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質問3 ホタテガイはどんな名前のプランクトンをたべているのですか?

答:
ホタテガイは海水を体内に取り込み、エラで海水中のプランクトンなどのエサをこしとります。
このためいろいろなプランクトンを食べています。
しかし、海水中に多く含まれているのは珪藻(けいそう)とよばれる植物プランクトンで、ホタテガイはこれらをエサとして多く食べています。

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質問4 アサリはなぜ温まると開くのですか?

答:
アサリなどの二枚貝は貝柱とじん帯(写真をみてね)の働きで殻を開いたり閉じたりします。
二枚の殻をつなぐじん帯は、ゴムのように縮もうとして二枚の殻を絶えず開けようと力をかけています。
このため、殻を閉じようとする力をかけなければ殻は開いたままになります。
この殻を閉じようとする働きをするのが貝柱です。
貝柱は筋肉でできていて縮むと殻が閉じられ、伸びるとじん帯の力で殻は開きます。
貝を焼くなどして加熱すると、貝柱の筋肉が変質して殻からはがれてしまいます。
そのため、殻にかかる力がじん帯の力だけとなり、貝は開くのです。

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質問5 貝は産まれたときから貝殻はついているのですか?

答:
貝は生まれたときから殻を持っています。

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質問6 川や海から栄養をもらって大きく貝類が育っていくのってどうしてですか?

答:
みんなは肉や魚、野菜、ごはんなど食べ物をたべて大きく育ってきたよね。
貝類も海水中の植物プランクトンなどのエサを食べて大きく育っていきます。
そして、この植物プランクトンは川から海に流れてきた栄養をエサにして育ちます。
だから、貝類は川や海から栄養をもらって大きく育っていくと言えるのです。

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質問7 ホタテガイとアサリの産卵時期は違うのですか?

答:
ホタテガイの生まれる時期は5~6月で、アサリの生まれる時期は7~8月で、ホタテガイとアサリの生まれる時期は少し違っています。

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質問8 本(パンフレット)に「リン」と書いていましたが、「リン」て何ですか?

答:
「リン」は化学物質の名前です。
「リン」は海の中では、海藻や植物プランクトンの栄養源になっています。
でも、多すぎるとある特定の植物プランクトンが大繁殖をして赤潮がおこってしまいます。

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質問9 なんでホッキガイが大量発生したのですか?

答:
ホッキガイがなぜ大量発生するのかは、まだよくわかっていません。
ごめんなさい。

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※この回答は、北海道立釧路水産試験場の秦 安史さん(講演者)からいただきました。ありがとうございました。

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