岩手県から研修生〜震災からの復興を目指して〜
岩手県山田町のふ化場から2人の新人技術者が研修に来られました。ようこそ北水研へ! | ||||
サケ稚魚の飼育と放流が佳境を迎えた5月上旬、東日本大震災で被災された岩手県の三陸やまだ漁業協同組合から、サケふ化放流事業の新担当者2名を迎え入れ、復興支援の一環*として、道東に位置する伊茶仁(いちゃに)さけます事業所、虹別(にじべつ)さけます事業所において稚魚飼育などの技術研修を行いました。 | 研修生として来られたのは、写真右:湊和道(みなと かずのり)さんと写真左:福士 晃弘(ふくし あきひろ)さん。湊さんは元植木職人さん、福士さんは震災時には地元高校の3年生。ともに震災後、縁あって三陸やまだ漁協の織笠(おりかさ)ふ化場に勤務することになったそうです。 |
研修メニューは、飼育施設の特徴、良好な池環境での飼育、寄生虫の検査と駆除、稚魚の健康度評価 など。基礎的な理論から実践的な技術まで、かなり盛りだくさんですが、湊さんも福士さんも理解が早く、動きも滑らか。ひとつひとつのメニューに熱心に取り組む姿は今後の成長を大いに期待させてくれます。 | |||
生活環境も未だ整わずご苦労も多い中、はるばる北海道の東端までやって来られた湊さん、福士さん、お二人が故郷岩手県のサケ資源増大に向けて活躍されるよう願っています。 頑張って下さいね! |
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稚魚の重量や注水量の計算中。元気な稚魚を育てるには、こんな事も必要です。 |
顕微鏡で寄生虫の検査。小さな稚魚に付く寄生虫は、とーっても小さい! | 塩水浴で寄生虫を駆除する実習。稚魚の様子を見ながら優しく、手早く。 | 稚魚の放流。池の中が過密にならないように、重量を計算して適宜放流します。 |
* 北海道区水産研究所では、震災復興支援の一環として、被災県を対象にした栽培漁業技術研修を実施しています。
くわしくはこちらをご覧ください。
- 被災県を対象にした栽培漁業技術研修の実施について 終了しました