東日本大震災を生き延びたサケをベーリング海で発見しました !!
東日本大震災から2年余りが経過しました。震災では太平洋沿岸の多くのふ化場が被害を受け、放流まぎわの多くのサケ稚魚が津波に巻き込まれたり、施設のほとんどが使用不能となりました。これらのサケがどうなったのか、関係者のみならずとも気になるところだと思います。 |
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現在、山田湾の拠点として集約施設の整備が進められている織笠ふ化場 |
ベーリング海は日本系サケにとって大変重要な夏の餌場です。北海道区水産研究所では、水産庁補助事業の一環として、沖合域における日本系サケの資源状態や生息環境を把握するために毎年夏季にベーリング海で漁業調査船北光丸によるモニタリング調査を実施しています。今回、採集されたサケ3,702個体を調べ、織笠ふ化場由来魚を含む日本産の耳石標識サケ92個体がみつかりました。織笠ふ化場由来のサケは、未曾有の大災害を耐え抜き、他の日本系サケと共に1年以上かけてベーリング海に無事たどり着いたのです。 |
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北光丸船上での調査作業 | |
織笠ふ化場と標識魚採捕地点の位置および推定される回遊経路 | ベーリング海で発見された織笠ふ化場由来サケの耳石温度標識 |
※岩手県におけるふ化場の復旧状況等についてこちらをご参照ください。