厳冬の千歳川に遡上する野生のサケ
1月に入り、北海道は冬本番を迎えました。北海道区水産研究所千歳さけます事業所周辺では時には-20 度以下まで冷え込み、事業所の前を流れる千歳川では、「気嵐(けあらし)」と呼ばれる川霧がしばしば見られるほど寒い日が続いています。
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川霧が立ち上る千歳川(川霧:水温より気温が低くなることで発生) |
関連論文(日本水産学会誌 J-STAGEへリンク) ・人工ふ化放流河川におけるサケの成熟年齢・サイズの野生魚-放流魚間比較(長谷川ら2013) ・北海道千歳川におけるサケの自然再生産効率 (森田ら2013) |
ふ化場橋の上からのぞくと・・・ |
遡上してきたサケが観察できます。 「偏光グラス」があるとよく見えます。 |
川底には産卵を終えたサケが横たわり、オジロワシがそれを狙っています。 |
千歳川上流にて(2014年1月) |
事業所よりさらに上流で多くの野生サケが自然産卵している様子が観察されました。 |
千歳さけます事業所には、展示施設も併設されており、この中では泳ぎ始めたサケ稚魚の様子を見ることができます。
数は少くなっていきますが、2月中旬頃までは、サケの遡上を観察できる可能性があります。厳冬の千歳川にサケを見にきませんか?
ただし、事業所周辺は千歳の市街地よりも気温が3度くらい低いので、暖かい服装でいらしてください。