おさかなセミナーくしろ2002 砂浜の生き物、貝類より   

 アサリやホッキガイは卵と精子が受
精した後、プランクトンのような形(
浮遊幼生といいます)で数週間海の中
をただよいながら生活します。その後、
海底へ着底し、親と同じ底生生活をは
じめます。餌は海水中にただよってい
る植物プランクトンや有機物で、海水
とともに水管から体内へ取り込み、鰓
でこしとって餌とします。平均でアサ
リは1年に1cm程度、ホッキガイは
1.5cm程度成長します。ただし、アサリ
ホッキガイともに年を取るにしたがっ
て成長は鈍くなります。釧路管内では
資源保護と値段を勘案して、アサリは
4〜4.5cm以上、ホッキガイは8〜9cm以
上の大きさのものを漁獲しています。
この漁獲サイズまで成長するにはアサ
リは4〜5年、ホッキガイは6〜8年かか
ります。また、漁獲サイズまで生き残
る数は同じ年に生まれた仲間の1%未
満のごく少数です。成長過程で外敵生
物(ヒトデ類、カニ類、魚類、肉食性
巻き貝など)に食べられたり、しけな
どで岸へ打ち上げられてしまうためで
す。(秦)

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