磯の生き物として〜ウニ〜 1)はじめに

おさかなセミナーくしろ2001「磯の生き物の科学」より

 私たちが身近に目にすることが出きる「磯」は、水深が浅くて光がよく届くため海藻類がよく繁茂し、多くの動物が海藻と密接に関わり合って生活しています。例えば、枝分かれした海藻の隙間は、ヨコエビなど小型甲殻類の絶好の棲み場となりますし、彼らを餌とする魚たちも集まってきます。また、潮だまりの石の下にはヤドカリやヘラムシが隠れ、ちぎれた海藻をせっせと餌にしています。そんな中、ウニもまた仲間であるヒトデやナマコとともに磯の生き物の一員として活躍しています。ウニはその味の良さからか我々人間との関係も深く、重要な水産資源でもあるためよく研究されていますが、その生態はとても興味深いものがあります。特に海藻との関わりは深く、その一端をご紹介しましょう。 (町口)

 

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