![]() おさかなセミナーくしろ2001「磯の生き物の科学」より ウニは高価な食材で、グルメな人たちのお好みですが、ウニもまた餌とする海藻の好みにうるさく、なかなかのグルメなようです。変態した稚ウニはケイ藻など微細な餌を食べていますが殻径が5oくらいになると海藻を食べられるようになります。 ウニの口は体の下にあり、体の割にには小さな口なのですが5本の鋭い歯で海藻をかじり取って食べます。殻経20oくらいまではアオサなど緑藻類でもよく成長しますが、大きくなるにつれて褐藻類のコンブを好むようになり、1日に自分の体重の5〜20%も食べる大食漢となります。コンブをお腹いっぱい食べたウニは、とてもよく成長し、4〜5年で殻経60o以上になりますが、カレキグサなど好みでない海藻では何年経っても成長できないようです。 このようにウニは海藻なら何でも好きというわけではないようで、人間が食べられる海藻とウニが好む海藻とは共通するものがありそうですね。(町口)
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