ハナサキガニと磯の関わり 1)ハナサキガニの分布と漁獲量

おさかなセミナーくしろ2001「磯の生き物の科学」より

 ハナサキガニは、千島列島、サハリン、シベリア沿岸、オホーツク海、カムチャッカ半島、ベーリング海に分布し、北海道では襟裳岬から納沙布岬にかけての太平洋沿岸、根室半島北側のオホーツク海に分布しています。特に、道東の浜中湾から納沙布岬までが主な漁場となっており、水産資源としてはもちろん、観光資源としても重要なものとなっています。

 漁獲量は昭和40年代までは1,000トン以上ありましたが、現在は100トン以下となっています。特に、昭和52年からの200海里制導入後は道東沿岸の漁獲圧力が高まり資源が減少したため、関係機関による資源調査および研究が行われ、現在は、漁獲時期、量、サイズを制限した資源管理型漁業に移行するとともに、人工種苗の放流試験にも着手しています。(芦立)

 

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