ハナサキガニと磯の関わり 2)ハナサキガニの生態

おさかなセミナーくしろ2001「磯の生き物の科学」より

 雌は甲長で80mmを越えるころより産卵できるようになります。産卵は5〜7月の間に沿岸域で行われるといわれ、脱皮直後に雄と交尾し、おなかに卵を抱きます。

 卵を抱いた雌は水深50m以上の深みに生息し、約1年後に卵をふ化させるため再び沿岸域に戻ってきます。卵がふ化し終えると直ちに脱皮、交尾、産卵を行いますが、雄と巡り合えなかった雌は産卵できません。

 一方ふ化した幼生は、ゾエア、メガロパ、稚ガニと変態しながら磯に生息するようになります。磯では甲長およそ50o程度のコンブガニ、イソガニと呼ばれる大きさまで生息し、脱皮、成長をしながら深みへと移動します。(芦立)

 

 

 

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